作曲者の御前で
何年ぶりだろうか。
調べてみた。
7年ぶりだった。
でも台風やコロナで大会で言えば3大会ぶり。
2回お休みだっただけ。
「第30回広島県一般吹奏楽連盟市民バンドフェスティバル」。
コンクールに出ないくますいとしては、他団体と同じステージに並び立つのはこの「バンフェス」しかない。
他団体を聴きながら、「自分たちの演奏はどうなのか」「取り組んできたことは正しいのか」「演奏レベル的にどうなのか」。
さまざまな視点をもって出演しないと意味のない大会でもある。
今回はこのフェスティバルが30回目という節目であり、作曲家の鈴木英史先生に委嘱し作曲された作品の初演もあったわけだが、そこへ今回わたしが今年度指揮を振るという条件に、作曲家の前で作曲者自身の作品を演奏することとぶちまけた。
そして今回、鈴木英史先生の御前で先生の代表作でもある「大いなる約束の大地~チンギス・ハーン~」を演奏するという暴挙に出た。
朝イチ。
先生から「ながのさん、ありがとう!楽しみに聴かせてもらうよ」と言われ少々お話をしている間にプレッシャーをひしひしと感じた。
演奏後、すぐ先生はどうやらロビーに出て演奏を終えた楽員たちに声をかけようと思ってくださったようであったが、いかんせん今回、演奏後の動線が終演後舞台袖から地下楽屋へ向かうこととなっていた。
舞台袖にいたわたしのところへ来られ「みんな、どこいっちゃったの?」。
わたしもその時、楽員の動線は知る由もなかったので、先生と舞台袖で感想を聞かせていだいた。
社交辞令もあろうが、身に余るお言葉をいただいた。
これからも作曲者の意図や思いをスコアから読み解き、真摯に演奏していきたい。
そう思った一日だった。
強いて言えば、作曲家に委嘱作品をお願いし、ご本人がゲストで来られる。
そういったことで、他の団体でも作曲者の作品を取り上げる団体があっても良いのではないか。とても刺激になるし、学びにもなる機会だ。
こんなチャンスはそうそうないのだから。
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