巨星落つ・SEIJI OZAWA
いつかは来る日
それはわかっていた
それを強く感じたのは昨年9月のセイジオザワ松本フェスティバルでの盟友・ジョン・ウィリアムズ指揮による演奏会の光景だった
「SEIJI!」
ジョンが舞台へ促し現れた小澤先生
車イスで歩くこともできず声を出すこともできない巨匠の姿
あれから5か月
その大きな星は世界の空高く宇宙から
人々に光という音を届ける巨星となった
「音楽は緻密な芸術で、そこには厳格さがある。僕らはそれを基礎と呼んでいるが、それがなければ危険なこと」
マエストロの音楽に対する厳格な想い
作曲者に対するリスペクト
彼が残した功績は師匠・カラヤンやバーンスタインと並ぶ
いやそれ以上の財産を遺した
マエストロと言えばもちろん30年音楽監督を務めたボストン響だ
そしてチャイコフスキーのセレナーデ
一音一音にかける熱量が並々ならぬものだったし
恐ろしさを覚えるほどの魂を感じた
奇しくもマエストロの公の姿が
同じく同時期にボストンポップスオーケストラでタクトを執ったジョン・ウィリアムズとの日本での舞台上での再会だった
ジョンはマエストロより4歳上の92歳
そのエネルギーをまだまだ観ていたい
空の世界でマエストロはカラヤンとバーンスタインでどんな音楽を奏でるだろうか
合掌
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